元厚生次官襲撃事件に思うこと
元厚生次官、山口剛彦さんご夫妻が凶刃に倒れ、翌日には10年先輩の元厚生次官吉原健二さんの奥さんが刺されて重傷を負った。
警察の捜査が進むにつれ、その犯行の手口、状況、が類似していることから当局は厚生省の次官経験者を狙った連続テロ事件の可能性があると見ている。
吉原さん、山口さんはは10年の先輩・後輩の間柄で、いずれも年金局長を経て官僚の最高位、次官まで上り詰めた俊才、年金の専門家という同じような経歴の持ち主である。
現在までに明らかにされた諸々の情報からすると厚生省(年金関係)の最高幹部OBを的にしたテロ事件と見て間違いないと思われる。
ではテロの目的は?・・動機は?・・・とつぎつぎと疑問が湧いてくる。
「テロリズム」①政治目的のために、暴力あるいはその脅威に訴える傾向。また、その行為。暴力主義。
②恐怖政治
「テロル」(独) [恐怖の意]あらゆる暴力手段に訴えて政治的敵対者を威嚇すること。テロ。
辞書ではテロをこう説明している。
この憎むべき卑劣な犯罪者は何のために人を殺め、殺めようとしたのかどうしても理解できない。
年金問題をはじめ高齢者医療問題等、厚生行政に対する不満から来る怒りがあることはわかる。国民誰しもが思っていること、感じていることと言って差し支えない。
その怒りが行政の責任者だった・・それも20年前の責任者だった人やその家族を殺めるという短絡的なことにつながるのだろうか?
目撃者の証言によれば犯人(と思われる)は30歳前後、被害者らが活躍した20年前はまだ小学生の筈、因果がつながらない。
二人の元厚生次官は複雑に縺れていた年金システムを整備し、老齢基礎年金・老齢厚生年金制度を再構築した功労者、しかもこの二人の他、何人もの年金局長、厚生次官の経験者もいる。
この犯人に暴力に訴えてまではたし果たしたい政治目的があったとは到底思えない。
勿論、目的の有無が卑劣なテロ暴力行為を是非を論じるものではない。理由が何であれテロは絶対に容認できるものではない。
民主主義社会に対する挑戦者を一刻も早く逮捕して、事件の動機や背景を解明しなければならない。
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